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マンガルチャー

漫画は癒し

銀の匙 1~13巻 感想【農業高校を舞台にした笑い有り、涙ありの青春物語】荒川弘

料理 等身大ストーリー

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

 

実写化もされた本作「銀の匙」。あの有名な「鋼の錬金術師」を書いている荒川弘さんの作品になります。

 

ジャンル分けを敢えてするのであれば、青春マンガですが、ただの単純な青春を描くだけではなく、北海道を舞台に畜産、農業といった第一次産業にフューチャーして描かれた、とても珍しく、そしてある意味道徳的なマンガです。

 

それでは、あらすじ、感想、行ってみましょう!!

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あらすじ

八軒勇吾(はちけんゆうご)は、道内有数の中高一貫の進学中学校から、大蝦夷農業高校、通称「エゾノー」に入ってきた男の子。

 

彼は、親の言いなりで言われるがまま勉学に勤しんだが、心が疲れてしまい、通っていた中学の先生から、寮のあるエゾノーに、入学したのだった。

 

一般的な勉強はできる勇吾に対して、エゾノーの高校生達は、実家が農業や畜産をやっているため、学生なのに、普通では持たない感覚を当たり前に持つ集団の集まりだった!!

 

農業とは何か?畜産とは何か?そして、命を食べるとはどういう事か?

 

食べられる事が当たり前と感じてしまっている現代人に、そんな疑問を投げ掛けてくれる、笑いあり、恋あり、友情あり、そして涙ありの青春農業物語の傑作です!!

 

「銀の匙」感想

全体的な感想

読んでいる人も多いと思います。この「銀の匙」。なんてったって、素晴らしい名作ですから。

 

話はコミカルながらも、要所要所で八軒が真剣に農業について、畜産について、そして命について真剣に考えるシーンはシリアスながら見所が多くあり、読者に数多くの事を訴えかけてくれます

 

お気に入りのシーン1:鹿肉

数多くの名シーンの中でも、八軒が精神的に凄く成長したと感じるのが、「鹿を解体するシーン」。

 

山場である、豚丼の出荷も成長を感じさせますが、個人的にはこちらの方が読んでいる方に訴えかけるモノが大きかった気がします。

 

豚丼をどうするか、という八軒の中での問題についても、決心をさせるための重要な前ふりだったと思いますね。

 

お気に入りのシーン2:ピザ

青春を感じながらも、農業高校「らしさ」を色濃く出した、このシーンがとても好きです。

 

よくある、「文化祭頑張りましたー」とか、「勉強がんばりましたー」という単純なモノではなく、生徒たちがそれぞれ持っている技能や背景を活かして、最高のピザを作るというシーンは、普通のレベルのマンガとは一線を画していると思いますね。

 

「銀の匙」まとめ

まだ数巻しか読んでないのですが、この銀の匙のように「生きるために食べる」という当たり前の事に感謝を思い起こしてくれるマンガはそうそうありません

 

ぜひ、どういう結末で終わるのか?最後まで読みきりたいと思います。

 

余談ですが、「ダンジョン飯」2巻にも、食べることに対して、その感謝を思い起こさせてくれるシーンがたくさんあります(ただし、こちらは食べるものは魔物)。似たような気持ちになるシーンが多いですから、「銀の匙」が好きな方は一読してみてはいかがですか?

 

ダンジョン飯 2巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

ダンジョン飯 2巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))

 

 

それでは、快適なマンガライフをっ!!

 

今回紹介したのはこちら!

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)

 
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「銀の匙」巻別まとめ

2巻

銀の匙 Silver Spoon(2) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(2) (少年サンデーコミックス)

 

 個人的に好きなシーンの多い2巻。感想のところで述べた二つ「鹿の解体」と「ピザ」は2巻に収録されています。

 

八軒が鹿の解体を通じて、畜産とは何か?という、今まで自分の生活に全くなかったものを腹に落とし込もう悩み、答えを出していく場面は、主人公として、成長を感じる事ができるシーンの一つです。

 

3巻

銀の匙 Silver Spoon(3) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(3) (少年サンデーコミックス)

 

 豚丼の話がメインの3巻。豚丼の今後を考え、八軒のうろたえる様子が、手に取るように感じられるシーンがたくさんあります。

 

言葉では伝わらない描写の数々。ぜひコミックスで読んでみて下さい。

 

4巻

銀の匙 Silver Spoon(4) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(4) (少年サンデーコミックス)

 

 51kgの精肉になった豚丼をベーコンにする八軒が収録されている4巻。話としては4巻のうちの1/3くらいだけですが、ほぼこの話がメインです。

 

中でも凄く好きなシーンが、多摩子のお兄ちゃん、稲田先輩とベーコンを作るときに、先輩が言った言葉。

 

先輩:ベーコンできたら、少し買わせてもらっていいか

 

八軒:え?いいっスよ 金なんて!

 

先輩:八軒が買った肉だろ? 金払うよ

 

(第27話「夏の巻⑰」より引用)

 

 

このセリフ、めっちゃ良くないですか?言葉にするのは難しいんですけど、良き先輩として、後輩を見届けている様がたまりません。

 

5巻

銀の匙 Silver Spoon(5) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(5) (少年サンデーコミックス)

 

 馬術部の新人戦に向けて、必死に取り組んだり、エゾノー祭りでてんやわんやしている様子が収録されている5巻。

 

この5巻の見どころは、八軒とマロンが障害ジャンプに挑戦するところ。一緒に高く飛び上がったあと、八軒が空を見上げる場面は、悩みを吹き飛ばしてくれる、まさに青春シーンそのものです。

 

6巻

銀の匙 Silver Spoon(6) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(6) (少年サンデーコミックス)

 

 一つの山場、エゾノー祭に向かっての準備が収録されている6巻。1~5巻まで、もちろん面白いんですけど、八軒にとってターニングポイントになっているのが、この6巻の中で過労で倒れるシーンなんじゃないかなぁ、と思います。

 

エゾノーに入ってから、慣れない事に手いっぱいで忙しく過ごしてきた八軒が、病院の中で何もすることがなく、「ヒマだ」と思うシーンは7巻にどうつながるんでしょうか。最後に登場した、お父さんは?次巻も楽しみです。

 

7巻

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)

 

 人生山あり、谷ありを痛感させてくれる7巻。エゾノー祭も見どころだし、後半の駒場の所属する部活の野球の試合も、一件の価値あり。

 

 7-8巻と連続で読んでから、この感想を書いているので、ネタバレになっちゃいますが、駒場の話は凄く重い話。日本の農業ってどこもこんな感じなのかな?って思ってしまいます。

 

7巻でストップするのではなく、一気に8巻まで読まれることをオススメします。

 

8巻

銀の匙 Silver Spoon(8) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(8) (少年サンデーコミックス)

 

 「離農」がテーマになっている8巻。野球に対して、一心に力を注いでいた駒場の理由が「ただ甲子園に行きたかったから」、という理由ではなく、「家の借金を返したいから」ということが、語られています。

 

御影の家が駒場の家の借金の保証人になっている事もあり、8巻を通じて非常に重いテンションが続くため、読んでいるのが辛いのも特徴です。

 

さらに、御影が大学に行くことを決意するのもこの巻。今後、2年間で大蝦夷畜産大学に受かるのか?そこらへんも見どころですね。

 

9巻

銀の匙 Silver Spoon(9) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(9) (少年サンデーコミックス)

 

 御影が真剣に勉強を始める9巻。残念ながら、勉強の話はあまり無くて、八軒のお母さんがエゾノーにくる話と、豚肉ファンドに関する話が中心。前回の豚丼の話が如何に人気があったのかが、伝わってきます。

 

僕自身も豚丼の話はすごく好きだった(というか、考えさせられた)ので、今回の豚肉ファンドの話も展開に期待しています。8巻の中では、3頭のうち、「ベーコン」が解体されるのですが、このシーンは素晴らしい。

 

絵のタッチは普段の「銀の匙」そのままで、スプラッタさなどは微塵も感じないんですけど、「解体している」という重々しい雰囲気がきちんと伝わってくるんですよ。このシーンから、自分が普段口にしているものが、どういう風にして食卓に並んでいるのか、考えさせられる名シーンだと思います。

 

10巻

銀の匙 Silver Spoon(10) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(10) (少年サンデーコミックス)

 

 豚肉ファンドの話が中心になる10巻。重々しい話なんですが、豚丼の話の時しかり、このシリーズの話は面白いですね。今回の加工はベーコンではなく、ソーセージ。その工程が丁寧に描かれています。

 

このソーセージの食べ方はシンプルにホットドック。先輩たちがピザ窯で焼いてくれたパンに挟んで食べるという内容。これめちゃくちゃ美味そうです。さらに、西川くんが持ってきた和寒(わっさむ)町の、雪の下で天然貯蔵したキャベツで挟んだバージョンも。シンプルながらも体が欲する・・・、これこそ飯テロですね。

 

11巻

銀の匙 Silver Spoon(11) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(11) (少年サンデーコミックス)

 

 八軒が自分のために、動き出す11巻。今まで周りの強力なパワーでなすがままに、そしてガムシャラにやってきた八軒ですが、「起業」という形で、自分自身から行動を起こそうとします。1巻から読んできて御影の家で婿養子に入って落ち着く展開を予想してましたが、まさか起業とは・・・、想像を超えて面白い展開です。

 

起業の出資者として八軒が頼ったのが、お父さん。八軒のお父さんは、今まで悪役でしかなかったですが、この巻で凄くイイ人に見えるようになります。厳しいながらも、愛があるというか・・・。お父さんの発言「本気には本気で返す」というのは、名言です。

 

結果的に、11巻を終わる段階では出資は得られていないのですが、だからこそ、八軒がどういう形で起業していくのかが見ものです。

 

12巻

銀の匙 Silver Spoon(12) (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon(12) (少年サンデーコミックス)

 

 八軒が「放牧豚」を始める12巻。起業の話もまだふわっとしていて、個人的にはちょっと物足りない12巻なんですが、凄く興味があったのが、西川の家のイモの話。

 

男爵イモ、メークイン、インカのめざめ、くらいしか知らなかったんですけど、こんなにたくさんの種類があるんですね。食べてみたいのは「シャドークイーン」。さつまいもとじゃがいもの中間みたいな味って凄く興味あるなぁ。

 

13巻

銀の匙 Silver Spoon 13 (少年サンデーコミックス)

銀の匙 Silver Spoon 13 (少年サンデーコミックス)

 

 なんといきなり3年生になっちゃう13巻。馬術部のインターハイと、またまた、ピザの話が中心になっています。

 

馬術部の話よりも、やっぱりピザの話の方が好き。チーズマニアの吉野が出てきたこと、そしてイモを愛している西川のおかげて、銀の匙仕様のピザが食べたくて仕方なくなりましたよ。僕は全部乗せ希望。

 

14巻(未発売)

残念ながら、現在銀の匙は休載しているようです。打ち切りにはなっていませんので、14巻が発売されたら、感想をアップしたいと思います。

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