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まんがで夜更かし

「なぜあなたは漫画を読むのですか?」と聞かれたら、そこに漫画があるからと答えます。

ハカイジュウ 感想【まさにB級モンスターパニック】本田真吾

パニックホラー

ハカイジュウ (1) (少年チャンピオン・コミックス)

今回紹介するのは、少年チャンピオンで連載中のパニックホラーマンガ、「ハカイジュウ」。表紙で見て分かるように、凄くグロテスクな化け物たちが登場するマンガです。

 

パニックホラーのマンガって、限られたメンバーが化け物に追い詰められるケースが多いと思うんですが、ハカイジュウは珍しく不特定多数(名前も与えられないキャラ)が、物語から退場させられるシーンがたくさんあります。こういう設定って、意外に珍しいんじゃないかな。

 

そんな本田慎吾さんの「ハカイジュウ」、パニックホラーとして、緊張感、スリル感、そして絶望感が溢れた名作です。それでは、あらすじ、感想行ってみましょう。

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「ハカイジュウ」あらすじ

 東京、立川に住む主人公「鷹代陽(たかしろあきら)」は、幼馴染で同じバスケットボール部のエース、久遠瑛士(くおんえいじ)と、昼休みに1on1で勝負し勝った方が、もう一人の幼馴染「未来(みく)」に告白するという賭けをする。

 

勝負を受けた鷹代が、バスケットボールを取りに体育倉庫に入った瞬間、いきなり大きな地震に襲われ、倒れてきた棚の下敷きになった鷹代はそのまま気絶。数時間後、気が付いた鷹代が体育倉庫から出ようとすると、そこには見覚えのある腕と、得体のしれない巨大な化け物がいた。必死で化け物から逃げる鷹代、学校中には変わり果てた姿の友人たち。

 

突如現れた化け物は何なのか。そして、何が目的なのか。地下の大穴から、突如現れた巨大な化け物たちによって、日常が崩れ落ちていく。

 

「ハカイジュウ」感想

 よい意味でB級ホラー映画

ハカイジュウって、B級のホラー映画みてるみたいな感覚に陥るんですよね。本当に良い意味で。

 

何かしらの化け物が出てくるようなB級のホラー映画って、化け物の生々しいグロテスク感があって、初めて成立すると思うんですが、そういった意味で、本田さんの画力はズバ抜けて高いため、化け物達の気持ち悪さが尋常ではないです。

 

巻頭にも出していますが、1巻の表紙に出てくる化け物を冷静になってマンガという切り口で見てみると、描く線の多いが多い事に気が付きます。フルサイズで登場するシーンなんて、よくこの一本一本の触手(毛?)書いたなぁと思いますよね。でも、それが生々しいグロテスク感を生んでいるんですよ。

 

余談ですが、本田さんは1部の完結後に「切子」という作品も書かれているのですが、こちらも気持ち悪さ満載です。

切子

切子

 

  

前半のスリル感がたまらない

とにかく、物語の冒頭から大量に退場者が続出します。台詞があるのに、名前を貰えず消えていく人も多数。いたたまれませんね。ただし、その分スリル感が溢れてるんです。

 

前半の中では、「夜は化け物たちは活動しないんじゃないか」、という仮説の元に、百貨店にいく場面。当然、ハカイジュウ達はそんな期待を簡単に裏切り大量に出現する訳ですが、その化け物たちの登場シーンを例えるなら、バイオハザードのイベントシーン(CGに切り替わるやつね)。

 

「ヤバいやつが襲ってくる・・・」というのが読者にまで伝わってくる盛り上げ方を提供してくれるのが、ハカイジュウの面白さの一つですね。

 

後半はギャグ感がちょっと・・・

残念なのは、後半。ハカイジュウと人間を掛け合わせるという設定までは良かったんですが・・・。これは13巻を見てのお楽しみ。

 

2部は、女の子が主人公になって14巻からスタート

ハカイジュウは1部が完結しており、現在連載しているのは2部になります。2部は化け物達が世の中にはこびった後の物語。まだ序盤で、謎だらけなので今後も読み続ける予定。

 

1巻の最後の方のギャグ感が2部に入った事で抜けたので、本来のパニックホラーとしての魅力を持ち直しているイメージです。

 

「ハカイジュウ」まとめ

ハカイジュウ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

ハカイジュウ(1) (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 本田真吾
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2012/12/19
  • メディア: Kindle版
 

B級ホラーと揶揄して、悪く言っているように聞こえるかもしれませんが、本当に褒め言葉として言っています。パニックホラーと言えば、映画ではB級は鉄板のジャンルですからね。

 

この「ハカイジュウ」、化け物たちのグロテスクさから、描写の好き嫌いは分かれてしまうジャンルですが、大丈夫な方はぜひ一回読んでみてはいかがでしょうか。

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