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ハピネス【惡の華とは打って変わったダークな世界観】 押見修造

ハピネス(1) (講談社コミックス)

押見修造さん、新作出してきましたね。悪の花が連載終了したので、「僕は麻里の中」の方に力を入れてくるかと思いきや、まさかの新連載。押見さんといい、東村アキコさんといい、パワフルな作家さんは本当に凄いですね。

今回紹介するのは、押見修造さんの新作でダークな世界観漂う「ハピネス」について。これまでの作品のような人間の闇の部分よりも、ライトに読めて、アクションもある漫画です。

そういえば現在、ハピネスだけでなく惡の華もマガジンポケットで復刻連載をやっていますよ。

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「ハピネス」のあらすじ

岡崎くんは、クラスの中でパシリ扱いされている高校生。そんな彼がある日の夜にビデオを返しに行っているとき、突然謎の女の子に襲われ、首元を咬まれて、血を吸われてしまう。

血を吸われた後、岡崎くんは彼女に尋ねられる。「死にたい?、それとも同じになる?」と。 人間から、血を求めるバンパイアへ。人の血を求める岡崎くんが葛藤と共に生きる亜人ファンタジー。

(※2巻以降の感想は末尾) 

吸血鬼の女の子がめちゃくちゃ可愛い

まず、これから書くのはどうかと思うんですけど、岡崎くんの血を吸った女の子(1巻表紙のキャラ)がとてもかわいいんです。

個人的な好みでいうと、押見さんの過去作品の女の子の中で一番イイ。 とはいえ、まだまだ謎が多いのがこの女の子。1巻では、残念ながら岡崎くんを襲うシーンでしか登場していません。

いじめられっ子岡崎くんパワーアップ

血を吸われた岡崎くんは、バンパイアの仲間入りをすることで、パワーアップしているようです。 どの程度かはわかりませんが、少なくともジャンプ力は人を飛び越えるほど。

今後、アクション方向に物語が進むのであれば、こういった「人間とバンパイアの違い」について、注目していきたいところです。

岡崎君の葛藤

岡崎くんはバンパイアになったことで昼の活動が辛くなっている一方、夜に気分が高揚するようになりました。それだけではなく、バンパイアとして人の血を吸いたいという欲求を抱えています

人間の血を吸わないようにどうやって耐えていくのか。それとも耐えて、ずっと葛藤し続けるのか。同級生として登場する五所さんあたりは「いいよ、吸って」的な展開になりそうですけどね。

加えて1巻では話には出てきませんでしたが、バンパイアは不死のイメージがあります。最初に登場するバンパイアの女の子が「死にたい」と「同じになる」と等列にして質問してきたのは、バンパイアでいる苦しみは死と同義だからなんじゃないかと勝手に妄想してるんですけど、どうなんでしょうか・・・

まとめ

最初にも述べた通り、「ハピネス」は押見さんっぽくない作品。でも、押見さんの作るマンガはやっぱり面白い。これから、アクションに振り切った方向にいくのか、それとも、バンパイアとして、血を吸う葛藤と戦う話になるのか。

進撃の巨人が掲載されている別冊マガジンということで、読者層の事を考えると、アクションになる可能性もありますよね。なんにせよ、2巻が楽しみ。

そういえば、この作品、「東京喰種」にめちゃくちゃ似てる描写がいくつかあります。例えば、喉が渇いて水を飲むシーンとか、血につられるシーン、そして1巻の中だけでも、二回ほど出てくるコーヒーのシーン(正確には1回はカフェオレ)など。

そもそも主人公自体が、東京喰種の主人公「金木研」に似すぎじゃないかとも思うんですが、だからこそ東京喰種が好きな人に、読んでみてほしいオススメな作品です。

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巻別の感想

2巻

ハピネス(2) (週刊少年マガジンコミックス)

ハピネス(2) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 1巻よりも、スピード感の増す2巻、凄く面白いですね。1巻だけで止めるのではなく、2巻まで連続で読む方がいいと思います。

 

2巻では新しい吸血鬼「サク」も登場したり、1巻でいじめられっ子だった岡崎くんが、勇樹をリンチしていた不良グループ追い払ったのをキッカケに、岡崎くんをいじめていた側の勇樹と仲良くなったりします。

この仲良くなるまでの描写が2巻の一つ目の見どころ。やっぱり押見さんはこういう人間臭さを描くのが凄くうまい。「あぁ、確かにそういう謝り方するよなぁ」という、人間らしい絶妙な間合いがマンガで表現されています。

 

そして、もう一つの見どころが岡崎くんの二度目の覚醒。血飛沫を見て、欲求に駆られてしまった岡崎くんが、吸血鬼としての欲求に抗えなくなってくる様子を描いたシーンがスゴイ。これは、言葉にできないくらい迫力がありますね。

 

 

ただ、この抗えなくなっている描写は東京喰種に凄く似たものを感じますね。似ているからどうこう言うつもりはありませんが。

 

東京喰種はアクションに重きを置いている印象に対して、ハピネスは、心の動きに重きを置いているような印象を受けているので、コンセプトは似ていても、違った楽しみ方ができるんじゃないかなぁ、というのがぼくの思うところです。

 

そして、最後の見どころが新しく登場した吸血鬼「サク」と、岡崎くんを吸血鬼にした「ノラ」。吸血鬼は本当に死なない事がわかるシーンがあるのですが、今後「死なない」苦しみに対して、岡崎くんがどう自分を捉えていくのかが、注目かつ、楽しみなポイントですね。

 

3巻

ハピネス(3) (週刊少年マガジンコミックス)

ハピネス(3) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 ハピネス凄いなぁ。3巻まで勢いが衰えることなく、どんどん面白くなっていってて驚きです。今までの押見修造さんの作品っぽくない所も新しい魅力として感じられる名作になりつつあります。

 

3巻は岡崎くんの同級生である勇樹が、吸血になってしまう話がメイン。先に吸血鬼となって血を欲してしまう岡崎くんは、自分の悩みに加え勇樹が吸血鬼となったことで、自分だけでもどうにもならないのに、新たな悩みを抱える事になります。

2巻もそうだったんですけど、押見さんって、こういった心理描写が上手すぎるんですよね。表情や言語表現だけではなくて、「絵を歪める」事で抽象的な精神状態を表現する技術とかレベル高すぎなんです(気になる方は、第12話「化外」をぜひ見ていただきたい)。

 

吸血鬼ノラやサクがなぜ存在しているか? という伏線は一切回収されておらず、物語自体は大きく展開してる訳ではないのですが、人間側に吸血鬼の存在を知る人間が現れたので4巻で物語が進みそうな気がしています。

発刊タイミングが5カ月おきなので、今から4巻が待ち遠しくてたまりません。