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マンガルチャー

漫画は癒し

放課後カルテ【不愛想だけど、心の優しい保健の先生】日生マユ

等身大ストーリー

普段ファンタジーやSFばかり読む私ですが、最近は他のジャンルもつまみ食いをよくしています。その中でも、とても面白くて3巻まで一気に衝動買いしてしまったのがこの「放課後カルテ」。あまり知られていないけど子供がかかりやすい病気を題材に、小学校を舞台としたマンガになっています。まずはあらすじからどうぞ。

 

放課後カルテ(1)

放課後カルテ(1)

 

 

1巻あらすじ

保健の先生が産休に入ったため、期間限定で代理として赴任した医者「牧野先生」。髪の毛はボサボサで、しかも不愛想。とてもじゃないが、保険の先生には見えない人だった。しかし、彼は医者として子供達が苦しむ病気を見抜いていく。

第一巻では、過眠症(ナルコレプシー)やライム病、顔面神経麻痺や、過食症、虐待などを題材に牧野先生が子供たちや、その親たちに病気がどういうものか、不愛想だけれども、真摯で心に響く言葉で、如何に病気が怖いものか、患者に悟らせていく。

 

感想

この漫画は、本当に良いマンガです。子供達の身の回りにある病気が描かれており、子供がいる自分にとって、勉強になります(マンガの中で誇張している部分もあるかもしれませんが・・・)。ナルコレプシーや過食症は有名な病気ですが、子供が秘密基地にしそうな薄暗い洞穴などにいるマダニを感染源とするライム病は全く知りませんでした。元気な子供で好奇心旺盛な子だからこそ、かかりやすそうな病気もあるんですね。

 

また身体的な病気だけではなく、心の病気にも着目しているところがこの漫画の魅力的なところです、親から褒められたい、いい子と言われたい事がプレッシャーになって自分を追い詰め、心の病気から身体の不調に繋がる話がいくつかあり、子供ならではの視点で苦しんで病気になるまで、そして牧野先生が悩む生徒をフォローしていく様子が、とても丁寧に描かれています。

 

 

3巻まで読んだので、少し先のネタバレですが、2巻から登場する冴島さんと先天性の心疾患を持つ弟の話は、伏線がものすごくしっかりしていて、3巻で泣きそうになってしまいました。また、4巻はまだ読んでいないのですが、あとがきを見ると牧野先生がどういった経緯で保健の先生になったかが描かれるようですね。

 

この漫画、特に子供を持つお父さん、お母さんで、うちの子供は元気だから大丈夫、と思っている人にこそ読んでほしいです。元気だからこそ、心配な病気もあるという事を知る事ができますよ。

 

巻別あらすじ

放課後カルテ(2) (BE LOVE KC)

放課後カルテ(2) (BE LOVE KC)

 

 2巻では、メニエール病や、アレルギー性紫斑病などが描かれています。やっぱり2巻でも牧野先生は不愛想ですが、言う事ははっきりしていて「お前たちが何を噂しようが関係ないがオレはお前たちを診る義務がある。苦しい時は必ず診せにこい」という医者として真摯な部分がとてもかっこいいです。

 

また2巻から後々話として続いていく、冴島さんの話が出てきます。2巻では冴島さんの行動の意味がよくわからないのですが、3巻になるとはっきりその意味がわかりますので、ぜひ3巻まで読むことをお勧めします。

 

放課後カルテ(3) (BE LOVE KC)

放課後カルテ(3) (BE LOVE KC)

 

 3巻は、運動した時のみ起こる食物アレルギーの話、心因の視野狭窄、心因で足が動かなくなる病気、そして長編になっている冴島さん一家の話が収録されています。

 

冴島さん一家の話が、伏線回収もしっかりしていてとても魅力的な話になっています。冴島さんの弟の直明くんが、先天性の心疾患を乗り越えようとして成長していく姿も素晴らしいですし、それを見た家族の描写がたまらなくいいです。

 

また、心因の視野狭窄の話もとても面白く、子供を持つ親として、子供に接するささいな事が病気につながるんだなぁと勉強になる一話になっています。