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まんがで夜更かし

「なぜあなたは漫画を読むのですか?」と聞かれたら、そこに漫画があるからと答えます。

<完結>今際の国のアリス 1~18巻 感想【生き残れ、げぇむ型サバイバル】麻生羽呂

パニックホラー
<本日のオススメマンガ>

今際の国のアリス(1) (少年サンデーコミックス)

 

以前から、ちょっと気になっていたマンガ「今際(いまわ)の国のアリス」。タイトルからも想像できますが、「不思議の国のアリス」をオマージュして、物語の構成が進んでいく内容になっています。

 

例えば、主人公の名前が「アリス」だったり、帽子屋というキャラが出てきたりします。さらに9巻から登場するボス級が絵札カードになっているように「不思議の国のアリス」に似せている所がたくさんあります。

 

ちなみに「今際(いまわ)」というのは、「臨終」とか「終わり際」という意味で死ぬ直前を表しているんですね。では、その死に際の国でなにが行われるのか、あらすじと感想をどうぞ。

 

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あらすじ

主人公、有栖良平(ありすりょうへい)は落ちこぼれ高校生。優秀な弟がいるが故に、家族からも見放され、日々に退屈して暮らしていた。家での居場所もなく、カルベの店に入り浸っていたとき、チョータがスタンドバイミーのように、渋谷まで線路沿いに行こうと提案する。

 

三人が途中の駅で休憩していると、いきなり朝4時にも拘わらず、大きな花火が上がる。その花火に包まれた直後、三人はなぜかカルベのバーに戻っていた。花火に包まれた後の三人がいる場所は、元の東京よりも何年も経っており、人がいる様子は全くなく、強制的に死の「げぇむ」に参加させられる今際の国(いまわのくに)に迷い込んでいた。

 

(巻別のあらすじ、考察は最後に書いています)

 

感想

このマンガ、めっちゃ面白いですね。11巻正月にkindleで纏め買いしてしまいました。11巻で、5000円くらいの出費、使いすぎた。。。kindleで、まとめ買いする時はセールとかしてほしい・・・

 

内容としては、よくあるデスゲームもので、一番似ているのは「神様の言うとおり」だと思います。ただ、アリス参加していく「げぇむ」がよく考えられています。「神さま・・・」とは異なり、参加者の力配分がほぼ均等(チート級はいない)ので、同レベルに死の危険があり、メンバーがどのように「くりあ」していくのか、読者もついつい考えてしまうところが、このマンガの面白さだと思います。

 

げぇむの特徴

げぇむは大きく分けて、トランプに例えた4つの種類と13段階の難しさがあります。4つの種類は下記の通りです。

 

  • 「すぺぇど」体力型
  • 「くらぶ」チームワーク型
  • 「だいや」知能型
  • 「はぁと」心理型

 

番号は難易度を示しており、番号が大きくなればなるほど、「くりあ」が難しくなります。アリスが一番最初に参加した、「くらぶのさん」は、チームワーク型で、「げぇむ」の難しさは3なので、「くりあ」しやすくなっています(実際は「さん」のレベルでも、1億本の矢が飛んでくるという、とんでもない内容でしたが)。

 

一番面白かったげぇむ

中でも、私が一番好きだったゲームは、特別編に収録されていた、「くらぶのよん:らんなうぇい」ですね。「るぅる」をネタバレすると、トンネルの中に閉じ込められた人間が、60分の間に4つの試練に耐え、「ごぉる」することが出来たら「げぇむくりあ」という内容でした。

 

4つの試練とは、1:チーター、2:水責め、3:ワニ、4:爆発という、強烈なものになっています。これらに耐えると「くりあ」なんですが、げぇむの種類は「くらぶ」なので、どのように協力して「くりあ」するのか・・・ここが「ごおる」へのポイントになるんです。

 

ちなみに、本を読まずに「げぇむ」の内容が知りたいという人はwikipediaに全てのげぇむの内容がかなり詳細に記載されていますので、ぜひそちらを見て頂ければと思います(ここでは全部のネタバレはやめときます・・・)。

 

まとめ

デスゲームが好きな人は、ぜひ1巻だけでも読んでみては如何でしょうか。時々、先が読めちゃう時も正直あるんですが、それを差し引いても、なかなか面白いマンガだと思います。

 

それでは快適なマンガライフをっ!!

 

今際の国のアリス(1) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(1) (少年サンデーコミックス)

 

 

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 巻別まとめ

 2巻

今際の国のアリス(2) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(2) (少年サンデーコミックス)

 

 アリス達が参加する二つ目のげぇむ「すぺぇどのご:おにごっこ」の終わりまでが収録された2巻。マシンガンをもったおにに追いかけられ、スピード感、そして緊張感の溢れる展開になっています。

 

この巻で、後々、キーキャラクターになるチシヤやウサギも登場。物語全体としては、伏線を張るためのげぇむで、タメのような気がしますが、それでも見所たくさんです。

 

3巻

今際の国のアリス(3) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(3) (少年サンデーコミックス)

 

 アリス達が初めて挑戦する心理戦「はぁとのなな:かくれんぼ」。アリス、カルベ、チョータ、シブキの心理が巧みに描かれている。まさか、あんな結末だとは思わなかった。

 

他にも、シブキが今際の国に来たときに初めて参加したげぇむ「はぁとのに」も描かれており、人間の心理を利用する「はぁと」の恐ろしさがうまく描かれています。

 

4巻

今際の国のアリス(4) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(4) (少年サンデーコミックス)

 

 カルベの情報を基に、ビーチにたどり着いたアリスとウサギ。この巻では、「げぇむ」はほとんどなく、ビーチの人間との心理戦が中心になっています。

 

唯一収録されているのが、「だいやのよん:もんだい」。シンプルなげぇむですが、なかなか知的なげぇむで面白いです。

 

5巻

今際の国のアリス(5) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(5) (少年サンデーコミックス)

 

ビーチのメンバーを舞台にして、 「はーとのじゅう:まじょがり」がスタートする、5巻。個人的には、げぇむの中では、あまり好きではないです。「展開が予想できすぎる」から。

 

それよりも、特別編に収録されている「はぁとのよん:あんけぇと」の方が面白いですね。

 

6巻

今際の国のアリス(6) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(6) (少年サンデーコミックス)

 

 「あんけぇと」の終わりまで、と「まじょがり」の続きが描かれる6巻。特に、堂道隼人(どうどうはやと)が登場する「あんけぇと」はなかなか設定が面白くて、まさに心理戦「はぁと」というような内容になっています。

 

しかし、まさかあのダイナマイトボディのクイナが・・・だったとは。まじょがりの結末よりもこちらの方に度肝を抜かれたのは言うまでもありません・・・

 

7巻

今際の国のアリス(7) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(7) (少年サンデーコミックス)

 

 アグニがボーシヤを殺した事が判明した7巻。そして、その理由が明らかになり「まじょがり」が終わるのもこの巻になっています。

 

改めてまとめを書いてみて思いますが、まじょがりって、3巻に及んでるんですね・・・。そんなに価値がある「げぇむ」とは思わないのは僕だけでしょうか・・・

 

8巻

今際の国のアリス(8) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(8) (少年サンデーコミックス)

 

 既刊されている中で、僕がもっとも好きなげぇむが8巻に収録されている「くらぶのよん:らんなうぇい」。とてもあっさりした終わりかたで、誰も報われませんが、裏切られた感じがとても好きです。

 

そして、絵札のげぇむが始まる「ねくすとすてぇじ」。最初はエリア全体がげぇむ会場のすぺぇどのキングに狙撃されて狙われるという、無茶苦茶な展開。

 

アリス達は、逃げ出した先で「くらぶのじゅうさん:すうとり」の会場を見つけるが・・・

 

9巻

今際の国のアリス(9) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(9) (少年サンデーコミックス)

 

 今際の国のアリスの中でも特にブッ飛び野郎に入るであろう「キューマ」が登場する「くらぶのじゅうさん:すうとり」。表紙は警察、鑑識官の「安梨鶴奈(あんりずな)」です。

 

今までは、「げぇむ」の中に狡猾なキャラが潜むことが多かったですが、クラブのキングである、キューマは、アリス達にフェアにげぇむを挑んでくるので、読者も純粋にげぇむを楽しめる内容になっています。

 

ただ、最初のバトルと2000点のアイテムを採った時点で、陣地に点数の低い三人と、アイテム探しに点数の高い二人を組み合わせておけば、難なく勝てた気がするんですが・・・。

 

またこの巻では、特別編としてチシヤが主人公の「だいやのろく:ぶらっくじゃっく」が収録されています。

 

チシヤの天才さと、生への無関心さが描かれており、こちらも見所のあるげぇむです。

 

10巻

今際の国のアリス(10) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(10) (少年サンデーコミックス)

 

 すうとりの続きが収録された10巻。優勢だったアリス達だが、キューマ達の捨て身の作戦により、6000点差をつけられます。

 

それ以外はすうとり自体の展開はほとんどない代わりに、塀谷朱音(ヘイヤアカネ)が主人公の特別編「すぺぇどのなな:かまゆで」が収録されています。

 

頭を使う展開が続いていた中で、久し振りに、体力中心の残酷なげぇむです。体力中心ですが、ヘイヤの過去を含めた心理描写が見ものです。

 

11巻

今際の国のアリス(11) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(11) (少年サンデーコミックス)

 

 今までの中で最大に読者の予想を裏切る11巻、すうとりの結末。めちゃくちゃ面白いです。表紙は韮木(ニラギ)。

 

そして、キューマがアリスに投げ掛ける言葉が重くて、泣いちゃいそうになりますよ・・・

 

12巻

今際の国のアリス(12) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(12) (少年サンデーコミックス)

 

 今際の国のアリスの見所はやっぱり「はぁと」のげぇむなんじゃないかと思わせる「はぁとのじゃっく:どくぼう」が収録された12巻。表紙はすぺぇどのきんぐ、「シーラビ」。

 

メインの主人公たちは誰も登場しませんが、キーキャラクターになるであろう人物が何人も登場します。

 

心理戦では、一番の面白さを誇る「どくぼう」は一見の価値ありです。

 

13巻

今際の国のアリス(13) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(13) (少年サンデーコミックス)

 

 どくぼうが引き続き描かれている13巻。はぁとのジャックを追い詰める、ヤバと、バンダがダークヒーローっぽくて、カッコ良すぎます。

 

16巻

今際の国のアリス(16) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(16) (少年サンデーコミックス)

 

 クズリューが表紙の16巻。各キャラクターの心境や、過去がしっかりと描かれており、今まで読んできた中で、間違いなく一番面白い巻になっていますね。

 

全巻から続く、九頭龍(クズリュー)との結末は、始まった段階で、すでにクズリューの敗北が決まっていたようなものなので、げぇむ自体はあまり面白くありませんでしたが、クズリューの過去が面白い。こんなタイプの人いそうですよね。

 

また16巻では、くらぶのきんぐで、既に亡くなっているキューマがたくさん登場します。

 

もともと、本能に任せ、自分に正直に生きているタイプのキャラでしたから、それ故に、「いまわのくにのこくみん」や、有栖が悩んでいる様子が描かれている、「かいさいなのかめ」で、キューマが投げ掛ける言葉が、読者にも響く、たくさんの名言になっています。

 

さらに、本当のげぇむ構築者の「じょうおかぁ」の存在が明らかになり、ねくすとすてぇじの終わりも見えてきました。

 

今後を考察すると、はぁとのくぃーんと勝負して、絵札をクリアしたら、今際の国の永住権を得る、元の世界に帰る、じょおかぁに挑戦してげぇむ自体を終わらすという選択肢になりそうなんですが・・・どうでしょう?

 

勝手な推測ですが、じょおかぁが有栖の弟や父親とかだと面白そうですよね。

 

17巻

今際の国のアリス(17) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(17) (少年サンデーコミックス)

 

 ニラギ、チシヤとアリスの三つ巴の戦いからスタートする17巻。残念ながら、この三つ巴の話はイマイチだったんですけど、後半の「はぁとのくいいん」ミラとの戦い「くろっけぇ」の心理戦は凄く面白い。

 

ミラの巧妙な話術は、アリスやウサギだけではなく、読者まではぁとの心理戦に引き込んでいるのではないかと思うほどの展開。読んでる人もミラに騙される事、間違いなし。

 

ちなみに18巻が最終巻になるという事で、期待が高まりますよね。最終的に「どんな結末で今際の国を終えるのか」に加え、「今際の国がなんなのか」という伏線が回収されるのが、楽しみでなりません。

 

18巻

今際の国のアリス(18) (少年サンデーコミックス)

今際の国のアリス(18) (少年サンデーコミックス)

 

 ついに完結しました、今際の国のアリス。最終巻の18巻でのくろっけぇの展開は凄く面白かった。ただ単純にくろっけぇを最後までプレーするというのに対して、ミラが仕掛けるハートの女王らしい精神攻撃が、読んでいる方もどこまで現実でどこまでがアリスの妄想なのかわからなくなるくらいで、凄く入り込める内容になっていました。

 一方で終わり方は、ちょっとイマイチだったかな・・・?ちょっとこじつけ感があったかもしれません。個人的には、東京から離れれば離れるほど、文明が退化するという話の伏線を回収してほしかった・・・。

 

 18巻の中で、凄く読んでいて良かったのは最後のみんなのコメントのシーン。正直、「どれだけページ数さくねん!」と思う一方で、確かにそんな考え方もあるよな、というのが読んだ感想。これいろんな人からコメント取ったんだろうなぁ。

 

 続編(?)として、「今際の路のアリス」が現在発刊されています。こちらはスタートの舞台が京都ですし、大分状況が違うのですが面白くなることを期待しています。

 

 

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