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かくかくしかじか 1~5巻 感想 【マンガ家、東村アキコさんの原点を描いた物語】 東村アキコ

かくかくしかじか 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

今回紹介するのは、東村アキコさんの自叙伝、「かくかくしかじか」。東京タラレバ娘をはじめて読んでから、僕の中で東村さんブームが止まらないんですね。なんか、中毒性が高い。

この「かくかくしかじか」では、高校生の時に美大を受けるために通い始めた、絵画教室の日高先生とのやり取りを中心としています。さらに、その日高先生が亡くなるまでを描いて、全5巻で完結しています。

自叙伝?として、東村さんのお父さん、健ちゃんを主人公にした「ひまわりっ」という漫画があるんですけど、ギャグ要素が強いのに対して、「かくかくしかじか」は、東村さんの思い出が詰まっている事もあってか、情景が深いイメージです。それでは、感想いってみましょう。

まずは、とにかく読んで欲しい

まずは読んでください、コレに尽きます。今年、このサイトで2016年版のオススメベスト100を書きましたが、2015年に読んでいたら、これ間違いなくベスト5には、入れていましたね。それくらい面白い(というか、凄く感情移入してしまう)。

このマンガがすごい2016でも、28位にランクインしてましたが、それ以上の価値があるような気がするけどなぁ。

タラレバ娘が強すぎるので、2作品を上位に入れるのは厳しいという大人の事情でもあったかなと、思ってしまうくらいです。

 

東村アキコさんの原点

冒頭にも書いた通り、この漫画は東村アキコさんの画の原点となる部分が書かれています。 東村さんは、同時連載が多く、描くスピードが早い事で有名ですが、この日高先生がいたからこそ、早く描くようになったんだな、と感じます。

この「かくかくしかじか」を読むまで知りませんでしたが、東村さんは美大の出身ということで、マンガではなく、本気で書いている絵を見てみたいですね(ところどころに出てきた、絵のデッサンは、その鱗片なのかなとちょっと感じていますが)。

最終巻の5巻のあとがきにある一枚だけが斜めに写っているので、真正面から見てみたいです。

 

3巻のターニングポイントの話が好き

最終巻まで読んで、好きなところはいくつかありますが、凄く共感できたのが3巻の、コールセンターで働きだしてから、忙しくなって初めてちゃんとマンガを描くようになった、というシーン。これって、別に美大生じゃなくても「あるある」ですよね。 

今、僕もいい大人になりましたが、大学生の時間のある時にバカな事ばっかりやってないで、もうちょっと自分を追い込んでおけたらよかったなぁと、思う事がよくあり、後悔ことがあります。でも戻れないんだよなぁ。

ただ、逆に「忙しいところで本気出せば、なんとでもできる」みたいな根性論も嫌いじゃない。う~ん、色々と考えさせられるシーンではあるけど、こんなにマンガのワンシーンに共感できるのは久しぶりですね。

 

とにかく日高先生がカッコいい

 最後に、亡くなってしまう日高先生。最初から、かなりヤンチャなシーンが目立ちますが、一貫して僕には凄くカッコイイ人間に見えました。

東村さんが、「言いにくいことは、曖昧にして先延ばしにする」というシーンがありましたけど、僕自身もどちらかというとそのタイプ。だからこそ、日高先生のようなキャラクターの人間には凄く惹かれますね。

 

「かくかくしかじか」まとめ

日高先生がいなければ、東村さんのただの大学生のバカ話で終わってしまいそうなくらい、恩師の存在を、偉大に感じるこの「かくかくしかじか」。東村さんの漫画家になるまでの背景もよくわかる、凄く良い作品です。

もともと「東京タラレバ娘(1) (Kissコミックス)」で、東村さんにハマリましたが、このかくかくしかじか読んで、さらにドハマリしました。超オススメの1作です。

 

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